白髪染めはおしゃれ染めとは異なる
両者は似て非なる染料
白髪染めは髪を別の色に変える染毛剤です。酸化染料を主要とする１剤と酸化剤を主とする２剤を混ぜて塗布する商品が通常形態です。髪に色を付けていく染料に当てはまりますからヘアカラーに分類されます。ヘアカラーは一般的に髪を自由にアレンジするおしゃれ染めを指すのが殆どです。白髪染めは髪の色に選択肢があり働きとしてはおしゃれ染めと似ていますが染まり方に根本的な違いがあります。両者を同等に見てしまうと大変な目に遭います。
おしゃれ染めで白髪は染まらない
おしゃれ染めで白髪を染めてみると色は付くのでしょうか。実際に試した経験のある方ならご存知だと思いますがよく染まりません。白髪染めがヘアカラーの一部に認定されているために生じる勘違いで何も知らずにおしゃれ染めを使ってしまう例が聞かれます。白髪染めは白髪を前提とした染色をし、おしゃれ染めは黒髪を前提とした毛染めをします。黒髪用のヘアカラーを白髪に塗ったとしても染色過程の関係から色が付かない結果になるのです。仮に染色に成功したとしても効果は一時的ですぐに色落ちします。白髪染めならば数週間維持出来るのにおしゃれ染めを使ってしまうと数日しか持たない事が想定されます。
脱色作用の差異が両者の違い
白髪染めとおしゃれ染めの明確な違いは脱色作用にあります。おしゃれ染めは黒髪から適度に色を抜いてから再度別の色を入れる作業をしますが白髪染めは黒髪と白髪を均一に染めるために一気に脱色して染色します。脱色作用に差があるためおしゃれ染めでは白髪は上手く染まらないのです。
